Reiwa -Aix en Provence-

ついに平成が終わってしまいましたね。私は新元号にかなり興味津々だったクチでして、4月1日の元号発表の時には、朝4時に目覚ましをかけて、《令和おじさん》の誕生をリアルタイムで視聴しました。

4月30日、日本では平成の終焉&令和の幕開けで大いに盛り上がったことと思いますが、エクスの日本人コミュニティも例外ではありません。この歴史的な日に何かしようじゃないかということで、「平成令和の会」なるものを開催いたしました。といっても、内容はただ飲み食いするというもの。日仏合わせて10人が集まることになりました。

食べ物は、もっとも食い意地が張っている私が率先して担当しました。日本料理を食べようと言う趣旨で、知人のお寿司屋さんからテイクアウトすることにしました。日本人がやっているお寿司屋さんなので、「焼き鳥&サーモン寿司セット」なんかが出てくる心配はなく、安心して食べられるお寿司屋さんです。色々と考えた末、《上ちらし(29€)》をチョイスしました。本来は、握り寿司のほうが好きなのですが、フランスの握り寿司は握りが強く、おはぎ状態になっていることが多いので、あまり頼むことがありません。外国人が、醤油の中に寿司を米側から投入して米をバラバラにしているシーンをよく見ますが、そういう事態を回避するための配慮なのかもしれません。

f:id:fukubato:20190502073042j:plain さて、こちらがその上チラシです。ネタは、マグロ、サーモン、鯛、いくら、シメサバ、ホタテ、赤貝、タコ、ヒラメ、カニイカ、蒸しエビ、甘エビなどなど。当地でこれほどのバリエーションのお刺身が食べられたら御の字です。普段は、魚屋に行っても刺身にできそうな魚はマグロかサーモンくらいしか手に入らないのです。

そんなわけで、日本人にもフランス人にも大変喜んでもらえました。

集金上の便宜のため、1人前を30€きっかりにしようと、メニューにはない《いなり寿司》(1個1€)を作ってもらうことになりました。10人なので「いなり寿司10個」と予約したわけですが、当日お寿司の回収に行ってみると、1パック(3個入り)が10個、計30個がうず高く準備されておりました。お願いして特別に作ってもらったいなり寿司なので「意思表示は10個分しか合致しておらず、20個分は契約不成立であり」などと言うわけにはいかず、全部引きとり、参加者には32€という端数感満載の集金をかけることになった平成最後の1日でした。